Trend Micro の DS (Deep Security) Agent でファイアウォールの設定を変更できるのは、以下の条件を満たす場合です。
1. 管理者権限を持つユーザー
- Deep Security の 管理コンソール(Deep Security Manager)で、適切な権限を持つアカウントを使用している場合。
- 具体的には「セキュリティ管理者」または「ポリシー編集権限」を持つユーザーが、ファイアウォールのルールを変更できます。
2. ポリシーベースの管理
- ファイアウォール機能が有効化 されている場合のみ変更可能。
- 各エージェントにはポリシーが適用されており、ポリシー単位でルールを変更 することが基本。
3. ローカルでの変更
- デフォルトでは Deep Security Manager で集中管理されているため、ローカルの DS Agent では基本的にルールの変更はできない。
- ただし、「ローカルルールの変更を許可する」設定が有効な場合、エージェント側でも一部変更可能。
4. API またはスクリプト経由
- Deep Security の Web API を使用して、ファイアウォールルールをプログラム的に変更可能。
- REST API や Deep Security CLI(dsconfig)を利用する方法もある。
5. 一部の環境では適用不可
- クラウド環境(AWS、Azure など)では、クラウドプロバイダー側のセキュリティグループ設定と競合する可能性がある。
- そのため、Deep Security のファイアウォール機能を使わず、クラウド側の設定を優先する場合もある。
結論
Deep Security Agent のファイアウォール設定を変更できるのは、Deep Security Manager で適切な権限を持つ管理者 か、API や CLI を使用するユーザー です。基本的にローカルでの変更は制限されており、ポリシー単位で管理される仕組みになっています。