AWS Amazon EFS(Elastic File System)とは?

Amazon EFS(Elastic File System) は、AWSが提供するスケーラブルでフルマネージドなNFS(Network File System)ストレージ です。
複数のEC2インスタンスやオンプレミス環境から同時にアクセスでき、共有ストレージとして利用 できます。


🔹 EFS の特徴

1️⃣ フルマネージドでスケーラブルなファイルストレージ

  • 容量管理不要!データ量に応じて自動スケール
  • 数百、数千台のEC2インスタンスから同時アクセス可能

2️⃣ 複数のAZ(アベイラビリティゾーン)に対応し高可用性

  • データは自動的に複数のAZに冗長保存(リージョン内での可用性99.99%)

3️⃣ NFS(Network File System)互換

4️⃣ アクセス管理とセキュリティ

  • IAM(Identity and Access Management)でアクセス制御
  • VPCセキュリティグループ、AWS KMS(暗号化)に対応

5️⃣ コスト最適化(ストレージクラス)

  • Standard(頻繁アクセス向け、高速・高耐久)
  • Infrequent Access(IA)(低頻度アクセス向けで低コスト)
  • ライフサイクル管理を設定すれば、未使用データを自動でIAに移行可能

🔹 Amazon EFS のユースケース

複数のEC2インスタンスで共有するファイルストレージ
コンテナ(ECS, EKS, Kubernetes)用の共有ストレージ
Webサーバーのコンテンツ共有(WordPress, Apache, Nginx)
ビッグデータ分析、機械学習(HPC環境のデータ共有)
開発環境のコードリポジトリやCI/CDパイプライン


🔹 EFS vs S3 vs EBS の違い

項目 EFS (Elastic File System) S3 (Simple Storage Service) EBS (Elastic Block Store)
ストレージタイプ ファイルストレージ(NFS オブジェクトストレージ ブロックストレージ
用途 共有ファイルシステム バックアップ、大容量データ OS, データベース
アクセス 複数のEC2から同時アクセス可能 HTTP経由でアクセス 1つのEC2にアタッチ
スケーラビリティ 自動スケール 自動スケール 手動でサイズ変更
パフォーマンス スループット(共有) 高耐久(オブジェクト) 高速(低レイテンシ)
コスト GB単位課金 GB + リクエスト課金 サイズ予約が必要

🔹 まとめ

項目 詳細
用途 共有可能なNFSファイルストレージ
スケーリング 自動でスケール(容量制限なし)
可用性 マルチAZ対応で99.99%の可用性
セキュリティ IAM, セキュリティグループ, KMS暗号化
ストレージクラス Standard, Infrequent Access(IA)
主な用途 Webサーバー、コンテナ、開発環境、HPC

Amazon EFSは、AWS環境で複数のサーバーやアプリケーションから共有可能なスケーラブルなファイルストレージ を提供する便利なサービスです!