オフラインのPC(インターネット未接続)を、インターネット接続可能なPC(ゲートウェイPC)経由でネットに接続する方法はいくつかあります。主な方法は以下の3つです。
1. インターネット共有(ICS: Internet Connection Sharing)(Windowsの場合)
Windowsの「インターネット接続の共有(ICS)」を使って、オフラインPCをネットに接続できます。
手順
-
ゲートウェイPCの設定(インターネットに接続できるPC)
- [Windows] + [R] を押して
ncpa.cplを入力し、ネットワークアダプター設定を開く。 - インターネット接続中のアダプターを右クリック → プロパティ → 共有タブ を開く。
- 「他のネットワークユーザーにこのコンピューターのインターネット接続を許可する」にチェックを入れる。
- 「ホームネットワーク接続」には、オフラインPCと接続するアダプターを選択(例:EthernetまたはWi-Fi)。
- [Windows] + [R] を押して
-
オフラインPCの設定
-
接続を確認
- オフラインPCで
ping 8.8.8.8を実行し、通信できるか確認。
- オフラインPCで
2. ネットワークブリッジ(直接接続)
Windowsのネットワークブリッジ機能を使うことで、オフラインPCを直接インターネットに接続できます。
手順
- ゲートウェイPCでネットワークブリッジを作成
ncpa.cplを開き、インターネット接続アダプターとオフラインPCへ接続するアダプターを選択。- 右クリック → ブリッジの作成 を選択。
- 設定が完了すると、オフラインPCもネットに直接アクセス可能になる。
3. LinuxでNATを使う(ルータ代わりにする)
Linuxの場合、iptables を使ってNAT(ネットワークアドレス変換)を設定し、オフラインPCをネットに接続できます。
手順(LinuxのゲートウェイPC)
-
IP転送を有効化
または
/etc/sysctl.confに以下を追加し、永続化: -
iptablesでNAT設定(eth0がインターネット、eth1がオフラインPC用)
-
オフラインPCの設定(手動IP設定)
- IPアドレス:
192.168.1.2(例) - サブネットマスク:
255.255.255.0 - デフォルトゲートウェイ:
192.168.1.1(ゲートウェイPCのローカルIP) - DNS:
8.8.8.8
- IPアドレス:
-
接続確認
ping 8.8.8.8で通信できるか確認。
この方法は、Windowsでは iptables の代わりに "ネットワークブリッジ" や "ICS" を使う形になります。
どの方法を選ぶべきか?
- Windowsなら「インターネット接続の共有(ICS)」 が簡単。
- ネットワーク全体を1つにしたいなら「ネットワークブリッジ」 が便利。
- Linuxでルーター的に使うなら「NAT(iptables)」 を設定。
環境に合わせて試してみてください!