「RedHat サブスクリプションアクティベーション設定」

 

良いご質問です。Red Hat Enterprise LinuxRHEL)の サブスクリプションアクティベーション設定 は、オンプレ実機とVMware上の開発機で少し考え方を分けておくと整理しやすいです。以下に体系的にまとめます。

1. サブスクリプションアクティベーションとは

Red Hat は有償サブスクリプションを契約しないと以下が利用できません:

  • OSアップデート(yum update / dnf update

  • Red Hat Network(RHSM)からのパッケージ取得

  • サポート問い合わせ

従来は subscription-manager register による登録でしたが、近年は サブスクリプションアクティベーションキー」 を使う方式(Activation Key)が推奨されています。


2. 実機(オンプレミス富士通サーバー)の場合

本番環境サーバーは、Red Hatとの契約に基づいてサブスクリプションを紐付けます。

  • 方法A: Red Hat アカウントで直接登録

     
    subscription-manager register --username <RedHatカスタマーポータルID> --password <パスワード> subscription-manager attach --auto
  • 方法B: Activation Key(推奨)
    会社で Red Hat Satellite や Red Hat Cloud Access を使っている場合は、管理者が発行した Activation Key を利用します。

     
    subscription-manager register --org <組織ID> --activationkey <キー名>

この方法なら、複数サーバーの運用でも簡潔に管理できます。


3. 開発機(VMwareの複数台)での扱い

開発機は本番同等の検証用であれば、基本的に 同一サブスクリプションを割り当て ます。ただし以下の運用方法を検討できます:


4. 推奨パターン(ユーザー環境に合わせて)


5. 注意点

  • サブスクリプション未登録でもOSは動作しますが、セキュリティアップデート不可脆弱性リスク大

  • VMware上で多数立ち上げる場合、ライセンス消費数に注意

  • Fujitsu製サーバーはRed HatOEM版がバンドルされているケースがあるので、契約書を確認するのがおすすめです


👉 VMware 開発環境も Red Hat CDN に直接アクセスできる構成 なのですね。

 


✅ 本番(オンプレ富士通サーバー)

こちらは契約済みの 有償サブスクリプション を使います。
Red Hat カスタマーポータルにログインして確認したうえで、以下の方法で登録してください。

方法A: ユーザー/パスワード登録

 
subscription-manager register --username <RedHatアカウント> --password <パスワード> subscription-manager attach --auto

方法B: Activation Key(推奨)

会社で Satellite を導入していたり、複数台を一括管理する場合はこちらが便利です。

 
subscription-manager register --org <組織ID> --activationkey <キー名>

✅ 開発機(VMware上の複数台)

開発機も Red Hat CDN に直接つながるので、同じく subscription-manager で登録可能です。
ただし用途に応じて 3 パターンあります。

1. 本番と同じサブスクリプションを割り当てる

2. Red Hat Developer サブスクリプションを使う

  • 個人開発者向けに無料で提供(最大 16 台まで)

  • 商用サポートなしだが CDN から全パッケージ利用可能

  • 開発VMや検証環境に最適
    👉 登録: Red Hat Developer

 
subscription-manager register --username <Developerアカウント> --password <パスワード> subscription-manager attach --auto

3. 評価版サブスクリプション

  • 60日間の評価用

  • 短期検証やPoCで十分な場合に利用


✅ おすすめ運用フロー


🔍 ご確認したいのですが、開発VMの用途は

  • 本番同等の検証(サポート付きで完全一致させたい)

  • それとも 開発・学習用途(サポート不要、無償でOK)

どちらに近いイメージでしょうか?

 

Red Hatサブスクリプションは「インストールされて稼働する RHEL の台数分」必要になります。つまり:


💰 お金がかかるイメージ

もし有償契約が **「1台分」**しかない場合、開発VMをそのまま登録するとエラーになったり、契約範囲外となります。


💡 回避・節約の選択肢

  1. Red Hat Developer サブスクリプション(無料)

    • 個人開発者向けに提供

    • 最大16台まで利用可能

    • CDNから全パッケージ取得OK

    • ただし「商用サポートなし」

  2. 評価版(60日)

    • 短期間の検証だけならこれで十分

  3. オフラインリポジトリを構築


🔑 まとめると: